「やま・・・桃山・・・桃山ー???」


「っっっあっ!!!!!?」


 え?あ、なんだ・・・夢・・・???


 懐かしい、でも思い出したくない夢だったな・・・。


「お前ずっと唸ってた。」


 悠・・・。そっか、あたし悠と一緒の部屋だったんだ。


「お前、泣いてた・・・何があった???」


 悠にそう聞かれたが黙ってしまう。


「話したくない???」


 話すか迷ったがあたしは小さく首を横に振った。


 そして、好きだった中村君に振られたこと・・・その人にブスと言われたこと・・・親友に裏切られたこと・・・それからイジメられていたこと・・・。


 全てを少しずつ話し始めた。




 話し終えた後、悠は


「思い出させて悪い・・・。」


 と小さく呟いた。


 すると悠は誰かに電話をかけ始めた。


「黒田・・・あぁ・・・中村って奴を・・・あぁ・・・じゃぁ頼むな・・・。」