テーブルに紙とサンドイッチが置かれていた。 紙に目をやると 「優美へ 今日は、朝方帰りになりそう。 サンドイッチのお皿の下に2千円あります。 それで晩御飯を食べてくさい。 足りなかったら後でいってください。 母より」 いつもの内容。 父と母は共働きである。 政治関係の仕事をしており、 何不自由なく暮らしてきた。 だけど、 いつも 一人。 寝る時も、テレビ見る時も、ご飯の時も 一人だった