放課後。


さっき焼き上げたクッキーをカバンの隅に入れ、


「・・・よしっ、、。」


私は渡部先生の元へと向かった。

目的はただ一つ。

今日中、いや、生徒会が決算を下す前までに、退部届けを受理してもらう為に。



階段を駆け下り、職員室を目指す。


渡部先生はクラスを受け持ってない。

だから、

今の時間、職員室にいると思った私の予感は、、、


「・・・あれ?」


見事に外れた×


渡部先生の居ない渡部先生の席を見てる私に、


「・・・また、あなたっ?」


早く職員室に戻ってきた田口先生が、また声を掛けてくる。