先生には、嫌な顔もされない。

田口先生にも、邪魔されない。

だけど、

合格しなくちゃ意味がない。



もう、全てが賭けだった。

17歳の私が考えた、最後の賭け―。

17歳の、

今の私に出来る事―。



自分のことを信じて、勉強を頑張るだけ。



そんな私を応援してくれた。

里美に、沢田くんに、神田先生。

本当に嬉しかった。



試験は、

年が明けた1月の寒い日にあった。

多分。

今振り返っても、

人生で一番勉強したと思う。 あの時が。


そして、夢見てた。

先生がまた自分を見てくれる日が来る事を・・・。