9月。

2学期が始まった。


そして、


情報処理の授業に・・・



「今日から皆さんの授業に一緒に参加することになった、田口です。」


田口先生が参加することとなった―。




田口先生は情報処理の授業を教える側でなく、一緒に渡部先生の授業を受けていた。

商業科の教員免許は持ってるが、情報処理も勉強がしたいという理由で。




授業が終わると、


「渡部先生~、さっきの所~」


と、猫撫で声で渡部先生へと話しかける田口先生の姿は、


「ねっ。
 あの、田口って渡部の事好きなんじゃない?」

「えっ?マジーー。」


里美や私じゃなくても、普通に見て『怪しい』と悟れた。