あの日から、私は先生と上手く話す事が出来なくなった・・・。


そして。


7月の、

あれは 夏休み前の

最後の土曜日だった―。





4時間目後、科学の先生に頼まれ、私は職員室へと一緒に授業で使った荷物を運んだ。


「失礼しました~。」


職員室を出て食堂へと向かおうとした時、左から渡部先生の姿が見えた。




険しそうな顔をして、俯きながら職員室へと向かってる先生に、


「・・・せ・ん・せ・いっ!」


私は声を掛けた。

精一杯の笑顔で。