季節は巡り、春に私は2年生になった。



そして、

4月生まれの私は、


「・・・はい。指輪の可愛いのもあったんだけど、指輪は、、重いだろ?」


そう言いながら照れくさそうに渡された、先生からのプレゼントを開けた。


「・・・わぁ、、キレイ!」


ハートの中に、小さいけど眩しく光るブルーの石がついてるペンダントだった。


「葵って海が好きだろう?
 だから、誕生日石とか気にせずに、青のアクセサリーを探したんだ。そしたらさ、葵の誕生日の石って・・・なんだか知ってる?」

「・・・ううん。私の誕生日の石? 誕生日の月じゃなくて?」

「そう。誕生日の石。月になると、ダイヤモンドなんだけど、」

「うん。」

「4月6日は、ブルーダイヤモンドなんだって。」

「…え?
 じゃぁ、、これって?!」

「そう、ブルーダイヤモンド」

「えぇーー!!」

「ふふ。奮発したんだからな、大切にしてくれよっ。」

「うんっ……」


私は先生にもらったペンダントをすぐに身に着けた。


「・・・似合う?」

「あぁ。」

「・・・ありがとうッ!」


そして、毎日ずっと学校の日も、制服の下に隠して身に着けてた。


鏡を見る度、ダイヤが光って嬉しかった。

このダイヤの輝きのように、

先生と私も色褪せない輝きが放てるようにと願いながら、いつも見ていた。