21時半。
私達は先生のマンションのガレージに着いた。




「ね。何度も来たことあるの?」


車から降りて、ガレージからマンションのエントランスへと移動する時に、里美に聞かれる。


「ううん。初めて。」

「そーなんだ。
 遠いもんね~、私たちの家からは。学区外だし。」

「うん。」


そんな話をしてると、前を歩いていた先生が振り向く。


「あぁ、年越しそば買ってくれば良かったな~・・・。カップ麺だったら、そばあるけど食う?」

「うんっ!!」
「はぁーぃ!!」


私達は笑顔で返事をして、前を歩いてた先生と沢田くんの方へと駆け寄った。