「・・・な、美味いだろっ?」


美味しそうにから揚げを頬張りながら、先生は話す。


「う、うん。おいしっ。」


私達はいつもの席で、唐揚げ定食を食べていた。
いつもよりも静かな食堂なのが、妙に恥ずかしかった・・・。



「倉木は、、、今日は一緒じゃないのか?」

「うん。里美は部活をせずに、もう先に帰ったの。
 夏休みからは、バイト始めたいって言ってたし、忙しいみたい。」

「そっかー。
 葵は部活に参加するよな?」

「うん。 できるだけ。
 今まで休んで多分も頑張らないと。」

「あぁ、夏休みに試合が一つあるしな。
 それで、真鍋たちも引退か・・・。」

「・・・。」


先輩の名前で箸が止まった私に、


「・・桜井さん。」


後ろから、沢田くんが話しかけてきた。