私は少し不貞腐れて、

埃を叩くように、先生の叩いたアタマを続いて叩いた。


「?!
 なーに汚いもんから触られたみたいに叩いてんだよっ!」


先生は少し笑いながらそう言って、部室のドアを開いた。


部室の中には、


「入部希望者来てるぞ~」


もちろん、憧れの先輩が居て、


「え?マジっすか?!」


先輩の声を生で聞いた私は、ゴクリとツボを飲み込んだ。




座ってた先輩が私の傍まで近付き、


「入部届け、持ってきた?」


そう、優しく聞いてきた。


「は、はい。」

「じゃ、預かるね♪」


言葉の最後に微笑んだ先輩の口元からは、少し白い歯が見えてた。