-・・・誰?-

そう思いながら声の方へと振り返る。



「あの、、
 オレ、普通科の沢田と言います。」


沢田くんは、照れくさそうに右手を頭にのせて自己紹介をした。


「・・は、はぁ・・・。」

「あの、、今日の放課後時間無いかな?」

「・・え?」

「いや、あの、、少しでいいからちょっと時間欲しいんだけど、、。」

「わ、私にっ?!」

「は、はい、、!!」

「あの、、、今日は早く帰らないと行けなくって、、」

「じゃ、明日はっ?!」

「あ、明日は、、放課後は部活・・」

「テニス部だよね? じゃ、その前にでも。 少しで終わるからっ!」

「・・・えっ、、。
 ・・・は、はぃ、、。」


沢田くんの勢いに負けた感じで、


「じゃ、明日の放課後。食堂の前で待ってるッ。」

「う、うん、、。」


私はヤクソクを交わしてしまう・・・。