「ずっとずっと、大好きだった!」
俺の隣でピッチに向かってそう叫ぶ愛子を、俺はいろんな思いで見ていた。
愛子は最終戦当日まで意地を張ってたけど、スタジアム横の公園に居るのが分かったから、迎えに行ってスタジアムに一緒に入った。
いざ試合が始まると、俺も試合に釘付けだった。
俺に宣言してくれたように、日高のプレーは最高だった。
『まだまだ現役でやれるのに』……そんな気持ちになったのは、愛子には内緒だ。
試合終了の時間が近付くと、『まだ終わるな!』そんな気持ちになった。
多分、愛子も同じだったと思う。
試合には勝ったけど、複雑な心境だった。

