「あのっ!」
「ん?」
「俺、小さい時からサッカーやってるんですけど……ずっとあなたのプレーに憧れていました」
俺が思い切ってそう言うと、日高は嬉しそうに笑った。
「ありがとう」
その言葉に、俺は首を左右に振った。
「正直に言うと……愛子がいつもあなたの事ばかり誉めるから、男として嫉妬してた時期もありました」
むしろ、その期間の方が長かったかもしれない事は、あえて言わない。
「それでも……俺にとってあなたは、憧れでもあり目標でもある選手でした」
かなり恥ずかしい事を言っている気がした。
だけど、次にこんなふうに話せる機会があるか、分からないから……。

