グイッ えっ? 急にその手首を掴まれて……。 パクッ うきゃーーー!!! 声にならない悲鳴が、心の中で木霊する。 わ、私のイチゴが……わ、私の指が……食べられた! 睨んでやろうと、そっちを見た。 ドキン! 思ったより間近に顔があって、驚いて……そう、驚いて心臓が跳ね上がる。 ニヤッ、と笑う剛。 「ごちそうさん」 そう言ってから私の手首を放し、そのまま行くのかと思ったら、急に私の耳元に顔を近付けて……。