俺が顔を上げると、愛子と視線がぶつかった。
「後から『やっぱり大地くんの方が好き』……とか、言ったりしないか?」
俺が念を押して確認すると、愛子は凄く柔らかい優しい微笑みをして、俺の頭を撫で始まった。
子供扱いされたようで、一瞬ムッとしたけど……愛子の手から伝わる体温が『傍に居るよ』って言ってる気がして、心地好くなってきた。
「剛がこれから先、私の事をいつも大切にしてくれたら、そんな事は言わないと思うよ」
愛子のその言葉に、俺の中で不安な気持ちが吹っ切れた。
「じゃぁ、大丈夫だな」
俺は、やっと笑ってそう言った。

