11月のあの日。

1度帰った剛は、本当に戻って来て私を家まで送ってくれた。



戻って来た剛はいつもと変わり無くて、サッカーや学校の話なんかをずっとしていた。

私はね……本当は、剛が何かもっと違う話をしてくるんじゃないかと思って、ずっとドキドキしてたんだ。



でも。

いつもと全然変わり無くて、ちょっと拍子抜けしちゃった。



べ、別に、何か期待してた訳じゃないからね!



だから、てっきり、クラハ前で話した事は私がからかわれただけ……そう思ってた。



だけど……。



あの日以来、学校でもみんなの前でのあいつの態度は変わらなかった。

それなのに、私と2人だけになると……時々、変な事を言うんだよ。