「えっ、なんで分かったの? でも、飲みたくて買ったんでしょ? いいよ」 そう言って、愛子がここから離れようとした。 あっ、せっかく久し振りに普通に話せそうなのに! 「間違って買ったんだ! 仕方ないから飲もうかと思ってストローさしたけど、まだ飲んでないからやる! おまえ、昔から好きだったろ?」 必死だった。 『飲んでない』って嘘まで言って……。 「剛……覚えててくれたんだ」 えっ? 愛子の言葉に顔を見ると……。 ドクン! 目に涙を溜めて、それでも表情はとても嬉しそうに微笑んでいた。