俺はその場でストローをさして、一口飲んだ。 そう言えば、愛子、いつも幸せそうな笑顔で飲んでたなぁ。 思い出して、クスッと笑った時。 「あっ」 背中越しに聞き慣れた声がした。 まさか。 振り返ると……愛子。 一瞬、目があったけどすぐに視線をそらして、愛子は自販機へ近付いて行った。 あっ、もしかして。 俺は自分の手に持っていた紙パックを見てから、もう一度愛子を見た。 やっぱり。 愛子は自販機の中から目的の物を見付けたけど、『あっ、売り切れだ』と小さく呟いた。