私は、ハッとした。
まだ剛への気持ちに気付かない時、きぃちゃんへ相談した時にも言われた。
『初恋の人に告白したら?』って……。
『最初の恋が終わってないから、次の恋に進めないんじゃない?』って……。
私は回りを見回した。
「大地! ありがとう!」
「日高! これからも応援してるぞ!」
「大地くん! 大好きだよ!」
いろんな人の気持ちが、言葉になって飛び交っていた。
剛に視線を戻すと、剛は真面目な顔を……ううん、今まで見た事が無い、不安そうな顔をしていた。
ああ、そうか。
剛は感じてるんだ……私の中に僅かに残っている、大地くんへの恋心の残像を……。
そして、私がそれにいつか飲み込まれて、気持ちが戻ってしまうかもしれないのが、不安なんだ。

