スタジアムDJに促されて、最後の挨拶をする為に、仮設で置かれた台の上に大地くんが上がった。 大地くんはその台の上で、ゆっくりと360度、スタンドを見回した。 それはまるで、自分の目に焼き付けておこうとしているような感じがした。 そうだよね……。 大地くんがそこからスタンドを見る事は……もう無い。 目に焼き付けておきたいよね? 大地くんは全部を見回し終わると、一瞬だけ俯いてから、すぐに顔を上げてマイクに近付いた。 そして、大地くんが話し始めた。