「で、でも……ほら、今日は寒いでしょ? そう言う時は、普通、温かい物を買って来るよね?」 私は恥ずかしくなって視線をそらし、思わずそんな憎まれ口をきいてしまった。 でも。 ドキン! 急に頬に何かが触れ、驚いて再び剛の方を見た。 すると、剛は自分の手の甲を私の頬にあてていた。 な、何? 剛が触れてると思うだけで、心臓がバクバクして来るんだけど? 「この火照った顔を冷やすのと、これから流す涙の分の水分補給には一石二鳥だろ?」 剛はニヤッと笑って、そう言った。