ずっとずっと大好きな人

「なんで?! どうして剛は、そんなに冷静なの?! もうプレーしている姿が見られなくなるんだよ?!」

「愛子……ちょっと落ち着けよ」

「剛なら分かってくれると思ったのに! もういい!」



私はそう言いながら立ち上がると、ドアへ向かって走り出した。



「ちょっと待てよっ!」



背中越しに剛の声が聞こえた。

でも、私は立ち止まらなかった。



八つ当たりだって、分かっている。

剛の言う事の方が正しいって、分かっている。



それでも。



私はもうどうしていいか分からずにいた。



   ☆   ☆   ☆