ずっとずっと大好きな人

「えっ? あっ、そうなんだ、ごめんごめん」

大地くんが驚いている。



いやいやいや。

何?

今、こいつ、なんて言った?



私はバッと振り向いた。

そして、『サッカーバカ』と目が合うと……。



こいつ!!!



ニヤッと笑った!



「俺の可愛い姪っ子だから、よろしく頼むよ」

大地くんの声に、ハッとした。



「大地くん、ごか」

「はい! 俺にとっても大事な彼女なんで、任せて下さい!」



『誤解だよ』って言おうとしたけど、被って言われた言葉に掻き消された。