ずっとずっと大好きな人

「大地くん?」

「どうせ、手袋、忘れたんだろう? 指先、赤いぞ?」



えっ?

言われて自分の手を見ると、確かに寒さのせいか指先が赤くなってた。



「それやるから、ちゃんとして待ってろよ」



きゅぅぅん

胸が締め付けられる。



やっぱり、こんなさり気無い優しさを見せてくれる大地くん……大好き。



「うん! ありがとう♪」



さっそく手袋をすると、まだ大地くんの温もりが残っていた。

あったかい。

心も手も。