次の日の朝…学校へ行く前に、沙織は公衆電話から彼のケータイに電話した。 「ケータイさ、水の中に落としてしまって使えなくなったの。昨日の夜、メールくれたよね?」 「あぁ、下田、どうしたのかなって、何かあったのかなって思って心配したじゃん」 「ごめんね……暫くはケータイないからメール出来ないけど、また電話かけるね」 「わかったよ」 生活は普通に戻った。 朝ご飯に弁当作りから始まり、登校して、帰りにスーパーに寄る、洗濯、掃除、料理、勉強と…事務的にこなしていく日々。