やがて太陽が沈み…別れの時間がやってくる。 父には美雪と会っている事になっていた。 早く帰らなくてはいけない……。 また電車に乗り…沙織は涙池に戻る。 友達なんかいなくても平気だった。 あなた一人がいれば、それでいい。 沙織は、休み毎に通うようになった、恋する彼のもとへ……。 帰りは駅まで送ってくれる、人に隠れて交わすキスは……一週間分の沙織の電池だった。