私は一大決心をした。 義理父…下田正男に会いに行こうと……。 もう一年近く会っていなかった。 本当は、この世で二度と会いたくなかった、出来るものなら死んでも、何度生まれ変わろうが会いたくなかった。 でも……会わずにはいられない。 詩織の苦しみを少しでも取ってあげるには……少しでも和らげてあげるには……少しでも肩の荷を軽くしてあげるには……会うしかなかった。 詩織は私の可愛い妹………。