近寄ると笑顔。真由美は、あたしの前では普通に振る舞う。
「一度もボールを落とさずにシュートしたいね!」
「うん! 頑張ってみようよ!」
楽しい気分にさせたくて、めいっぱい元気に話しかけた。
あたしはずるい。
ふたりが離れて過ごすのは、きっとあたしのせいなのに。
亜矢ちゃんには謝らない。真由美とも肝心なことには触れず、そばにいる。
このままじゃ駄目なんだろうな。そう思ってはいるんだけれど、そのことに触れると居場所がなくなる気がして、怖いんだ。
ずっと見て見ぬふりをしてた。けれどあたしは、その日の昼休み、亜矢ちゃんが出た行動にすごく怯えたの。



