そして、数日後の体育の時間、亜矢ちゃんは完全に真由美から離れてしまったんだ。
「じゃあ、今からふたり組。パスしながら走って……ここの、ゴール前まできたらシュート。これを40分まで」
首にかけてある笛で生徒に集合をかけた先生は、ハンドボールのシュート練習を教えた後、みんなにふたり組になるよう指示した。
最近、真由美とふたりで過ごしているあたしは、迷うことなく彼女のほうを見る。けれど、すぐに駆けつけたりはできなかった。
「手塚さん、一緒に組まない?」
真由美は、別の子に声をかける亜矢ちゃんを、じっと見つめていた。
寂しそうな横顔。
こんな状況にさせた原因であるあたしが、こう思うのは最低なことなのかもしれないけれど。可哀想だ、と思ったの。
「真由美、組もう?」



