キミといたくて ~YUI~


窓際の自分の席から、教室を眺める。

“佐久間さん、家はどの辺?”

3年になってすぐの頃、体操服に着替えるあたしに話しかけてきた奈美たち。

“あ、近いじゃん。今日から一緒に帰らない?”

気さくで、自然と行動を共にするようになった。

“ずっと4人でいたいよね”

一緒にいると嬉しくて、卒業なんてしたくない、と考えてしまうくらい、楽しかった。


つい最近のことのようによみがえる、あの子たちとの時間。

この1年を振り返ったあたしは、ふうっと息を吸って背筋を伸ばした。

「あたしも頑張らなきゃ」

そうつぶやいて、あたしもこの教室を後にする。