俺はお前だけの王子さま

薄暗い校舎


部活帰りの数人の学生とすれ違いながら職員室にたどり着いた。


担任の桂(かつら)は50代後半くらいの男


学年主任で
ひいき癖の強い桂


俺は間違いなく嫌われている。


話したこともほぼないけど
俺を見る目で分かる。



渡瀬母には大丈夫だと言ったけど…


もちろんそんなのは、嘘だ。



ガラガラ…

俺は職員室の扉を
スライドさせた。


静かな職員室。


ほんの数名の教師だけが残っていた。


その中には桂の姿もあった。


「………」


俺は足を進める。


ノートパソコンを触る桂の横までいくと、桂は俺に気が付いたようだ。


イスをくるりと回し
俺を見上げる桂。


いつも通り、眉間にシワがよる


俺を軽蔑する瞳…