――――ザー…… 大粒の雨が降り注ぐ。 雨の日はあの人を思い出させる。 私は傘をさしながら 通い慣れた学校への道を歩いていた。 久しぶりに思い出した…… しばらく思い出してなかった 彼の事が頭に浮かぶ。 あれからもう1ヶ月だというのに まだハッキリと覚えてる 顔や声…… 久々のあの日と同じような雨を見て 久々に思い出した。 また会いたい…… そんな叶わぬ願いも 雨と一緒に流される。 学校に着くと 浮かない顔が沢山揃っていた。 雨は本当に嫌われ者だね…。