甘い疑惑の王子様



目の前には同じ目的を持った
大勢の人が居る。


まだかまだかと
待ちわびて居ると

一人の店員が声を張り上げた。


「はーい!只今から野菜の特売を開始しまぁす!」



そう、今日はスーパーの特売日!


しかも、月に一度の
開始時間が決まっている日。


女子高生の私にとっては
またとないチャンス。


「真奈美ちゃん!今日も頑張りましょ」

『はいっ!』


開始の声と共に
そこに居た大勢の人が
スーパーの中に流れ出した。