だってまさか。 こんな都合がいいこと、起きるわけないでしょ? 「なんだてめぇ」 金髪の男の人が声をあげる。 「離せって言ってんだよ」 やっぱり。 あたしの聞き間違えなんかじゃない。 こんなざわざわしてうるさい街中ではっきり。クリアに聞こえた声は。 あたしの大好きな光樹のもの。 「はあ?お前、この子のなんなわけ?」 だんだん声が怒ってきてるヤンキーさんたち。 「関係ねえだろ?」 ………。 やっぱり光樹、怒ってるよ。 さっきのこと、怒ってる。