「あかるっ」


急に現われた光に一瞬目が眩みながらも、少し瞼を抑えながら窓を開ける。

開けた瞬間ビュウっと冷たい風が私の体を優しく通っていく。

それがまだ完全に覚醒しきっていない私を覚まさせるように気持ちよく体に染み渡っていくようだ。
その感覚を感じながら、外を見てみると清々しいほどに太陽の光が差している。

私にもう起きる時間と教える彼のように……。

けれど……もう少し寝ていたかった。


たかが夢なのかもしれないが、無性に寂しさが胸をしめつけるようだった。


「影響を及ぼしやがって」


寂しさを紛らわすように少し拗ねた口調で強がりながら太陽を見つめた。