廃墟に囲まれたスラム街のような場所を私は走っていた。
1時間……2時間……いいやそのずっと前から……。
ガチャガチャと走るたびにする瓦礫が壊れる音も最初は耳障りだったが、もう慣れてしまったためか何にも思わなくなっていた。
どうしてこんなに走っているかなんて頭が疲れすぎてとうに忘れた。
だが、“私の好きな彼と共に、私たちを追っている奴らから逃げて仲間たちと合流する事”
それだけは頭の中には刻まれたように覚えていた。
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