「そか……。ごめん」



「ううん、いいの!!!
あっ友チョコだけでも
明日受け取って?」



「いいの!?ありがと」




そんな会話をして
阿部は去っていった。



なんだよ……

阿部にはチョコあげるのに

俺にはくれない訳?

ひどくない?




そして田原が
去っていったあと

俺は1人、靴箱の前で
うずくまった。




「意味…わかんねー」






俺は泣きそうになりながらも
必死で
涙を堪えていた。