それから先輩とも顔を合わせ辛く、今日は早退した。 玄関の鍵が開いていた。 母親が・・・いる・・・。 恐る恐るリビングへ足を進めた。 「あら。学校は?」 いつもと変わらない冷たい声。 「頭が痛くて・・・体調が悪かったから帰ってきた。」 「そう・・・。その腕・・・。」 あたしの腕には腫れが早く引くように湿布が張ってある。 「大げさすぎんのよっ!」