――翌日の朝。


カーテンから明るい光が差し込んできて、目が覚めた。



「やったぁ!!」


思わず、ベッドから跳ね起きた。


「雨が止んでるぅ!」



会える、会える、会える!!


気持ちを自覚してから、初対面だっ。


私の頭の中は、 会える喜びでいっぱいだった。



これから起きる、悲しい出来事も知らずに――。




「木崎……。足長さんだけど、もう、病院(ここ)には居ないんだ――」