お風呂から上がり、イライラしながらタオルで髪の毛を拭いていた。 部屋のドアノブに手をかけ、ため息をつく。 「くっそー……兄貴め。いつかみそ汁の具にしたんねん」 食いたくないけど。と思いつつ、ドアを開けた。 ベッドの上に置かれた携帯電話が鳴っている。 「メール?……のり姉からや!」 桜井規香、私(と兄貴)のいとこのお姉さん。