妖精なアイツ



…そして口を開く。


「…あの2人なぁ、中学んときからずっと付き合っとったんやし。でも、なんちゅうの?…一時の倦怠期っていうか、喧嘩多かった時期に別れよったねんな。…でもおまえも気づくほど、まだあの2人は未練残ってるんやし。…まぁ、おまえからしたら…納得いかん話やろうけど」

カグは、静かにジュースの缶を投げ捨てた。


舞は、手の中にある缶ジュースの飲み口を見つめたまま、彼の話を黙って聞いていた。


ブランコの鎖からはなれたカグの手のひらが、ポンポンと舞の頭を軽くたたいた。