妖精なアイツ



「お!出た出た」


話を切り替えるように、テルオはシールを手に取る。


曇った空気は、彼の明るくふるまう姿で、もみ消されていく。

彼の妙な態度が、舞を不安にさせていく。


…アイツって誰?


…何かあるん?


夜に近づくと、赤々と広がる空は…黒く色づき初めていく。


公園のベンチに腰かけ…缶コーヒーを飲むテルオの隣で、舞は今日撮ったプリクラを眺めていた。


「…付き合おっか」


突然の言葉に驚き、目を丸くする彼女。


「無理?」