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「ちょっと廉、来て!」
「いや、もう帰る…」
「じゃあ家で喋ろ!」
「あー…うん」
帰り、なぜか果恵と帰宅。
また冷やかされるし…!
…美華ちゃんは、笑顔で手振ってくれたし。
もう俺泣いていいですか。
「で…何?」
「…あのさ、噂なんだけど」
「…ん?」
「…九条ちゃんが、嫌がらせされてるって」
……は?
美華ちゃんが嫌がらせされる理由、なんて…
「…もしかして、斗真と付き合ってるから?」
「…うん、たぶん」
はあ……たぶん、違うクラスの奴だ。
うちのクラスの奴等は斗真がどんだけ苦労してきたかわかるから違うはず。
「…美華ちゃんが何されたか、知ってる?」
「…女子が、九条ちゃんの下駄箱に何か入れてるの見たって、友達が言ってた」
「そっか…」
呼び出されてる感じはしないから、悪口の手紙…とかかな。
それでも繊細な美華ちゃんにはキツいだろう。
「斗真が知ってるのかはわかんないけど…一応、廉の耳にも入れておこうと思って」
「知らなかったよ、ありがとう」
「どーいたしまして」
美華ちゃんに変わった様子はなかったよな。
でも噂に疎い斗真が防いでるとは思えないし…。
明日、直接言っておこう。
「明日斗真に言ってみる。教えてくれてありがと」
「ん、…てかありがとう言い過ぎ」
「あは、ごめん」


