柔らかくはにかむ美華ちゃん。
ああもう、可愛い!
君のためなら何でもします!
「図書委員にする?」
「うん、図書委員がいいな」
「了解」
そして係決め。
美華ちゃんは誰もやりたくない学級委員にさせられそうなっていた。
見た目とか、雰囲気で決めるなよ。
美華ちゃんは図書委員になりたいんだぞ!
けどさっき担任が言った“去年と違う係”に戸惑っているようだ。
ちらりと、美華ちゃんが俺を見た。
大丈夫、君を学級委員なんかにさせない。
「はいはーい、俺と九条さんは保健委員になりまーす」
「お前なぁ、今決めてるのは学級委員だぞ?」
「けど先に言っとこうと思って!」
俺の先手必勝が良かったのか、無事に俺と美華ちゃんは保健委員になった。
まあ俺は美華ちゃんと一緒なら何だっていいんだけどね?
保健委員は図書委員みたいに当番制だから、一緒にいれると思って。
「櫻沢くん、ありがとう…」
「どういたしまして!」
君のためなら火の中水の中さ!


