「俺の話、先に聞いてくれるか?」


「っえ?あ…うん。いいよ。」


私は彼の話を聞くことにした。


もちろん彼だって今日が何の日かぐらい知ってる。


それにこの呼び出し。


見当はつくよね。


これから私が何を言おうとして、何を渡そうとしてるか………


何も言えずにふられちゃうのかな?


いやなことばから脳裏をよぎる。


「俺、なんとなくこれからおこること想像つくよ?だから俺言いたいことがある。」


ギュッ……


スカートを握る。


ははっ、これで私、ふられちゃうんだ。


わかってたのに…………


いざとなると悔しくて涙で視界がぼやける。











「俺、お前のこと、好きだ。」