森には異質な「人」が侵入していた。






「魔物め…。兵が減った。」





「夜はやつのテリトリー…。ならば日のあるうちは我らの勝ち。」






王は悪態をついては歩き回る。





「サド!姫はまだか。」





「時期に見つかります!おそらくは…。森の中心に…。」






「早く行け!!」






うやうやしく頭を垂れる。




ちっ…。あの姫がこんなところに逃げなければ…。





火を放つ…。





青の空は灰色に…。森はざわめき泣き叫ぶ。