ずっと逃げてきた。






面倒だという理由で。







何を決めるにもただその時々で最良の選択肢を選んできただけだった。








考えるのも、悩むのも、他人と関わるのも、誰かを好きになるのも、すべてがしんどくて。









それでも、そんな私と出会って彼は変わった。





こんな私を好きだと言ってくれた。








ならば私も変わろうと思う。





ううん。




変わっていきたい。







あなたのそばで…――。