「ほら。こうやって学生証かざすだけ。菘さんも職員証でやってみなよ」
ふむ、なるほど。
私はかばんから職員証を取出し機会にかざした。
ウィーンという音と共に自動ドアが開いた。
「ね!?開いたでしょ?」
「うん。ありがとう葦名くん」
「ところで菘さん、俺達の寮に何か用事?」
「え?えっとー、そ、それは…」
ええー。
どうしよう…。
素直にリンに会いにきたって言えばいいのかしら。
リンって他のメンバーに私のこと話してるのかな?
それともやっぱりここはごまかしておいた方がいいのかしら。
でも、ごまかすと言ってもどうやって!?