「なぁ、川口」
「な、何?」
「俺、お前に話さなきゃならないことがあるんだ」
「話さなきゃならないこと…?」
いつになく真剣な八木橋くん。
その視線は真っすぐに私を見つめている。
何だろうこのデジャヴュ…。
リンと話した時みたいな…。
「ホントはもっと地盤固めてから渡ろうと思ってたんだけどな。あんな大物ライバルが出てくるとは思ってなかったし。それに俺もちょっと時間なくなっちまったしな」
時間がない?
大物ライバルって…?
「川口、高校の時からずっとお前のことが好きだった。良かったら結婚を前提に付き合ってくれないか?」


