髪を触られたまま家に向かって歩く。 ……いい加減離して欲しい。 落ち着かない。 何度か脱出を試みては失敗し、やっと家に着いた。 「ん、二人とも家ここか。 じゃーな」 「ん、またな」 「…さようなら」 名残惜しそうに髪から手が離れる。